三角点名 | 宮ノ谷上(ミヤノタニカミ) | 山名 | 笠松山 【三室富士】 | ||
所在地 | 新見市神郷油野 | ||||
コード | TR45233426301 | 標高 | 910.40m (最高点は928m) | ||
埋標日 | 昭和19年 8月23日 | ||||
方 位 | ほぼ正常 | 地上 | 12cm | ||
概 況 | 国土地理院の地図に「三室富士」と記載されている山、大型台風の通過した後の晴天を狙って訪れる。 三室川ダムを過ぎてからは常に左前方を注視し、それらしき山を探す。三室集落に入ると三室富士の山容がはっきりと分かり、写真を摂りながら進む。バスを清掃中の地元の方に来意を告げると、登山道として整備された道はなく、最近では三国山を訪れる人が多いとか。「気を付けて行ってらっしゃい!」の声に送られて、県道から林道寺ヶ成ル線に入り、終点に車を停める。 装備を整えてから作業道を30mほど登り、最初の分岐を左(東)に入る。小さな沢を渡って植林の中を東の尾根に向かって急登、凡そ5分で尾根に達する。尾根筋には国調の赤いテープが点々と付けられており、以後はこのテープを目印に登っていく。やがて右(西)側が雑木に代わると山頂(東峰)は近い。国調の12‐696標識を確認して10mほど進むと、赤白のポールと白い標示杭が目に留まり、周りを整理してカメラに収める。(往路:約30分) 東峰からは、北に「三室山」、北東に【花見山】等の山並みを見ることができるが、西の「三国山」は樹木に遮られて見ることができない。 小休止した後、尾根を西に向い、少しのアップダウンを繰り返すとやがて笠松山の最高地点(国調12-648)に達する。(三角点から約10分) こちらも植林と自然林に囲まれて展望は全く利かない。ならばと、登頂記念に付近の石を集めてケルン?を積む。 記念写真を撮った後、往路を引き返す。(復路:約25分) 県道まで降り、往きにお話を伺った地元の方に御礼を言ってから岡山に向かう。「岡山の富士山」(32座)のラストを飾ることができた喜びを噛みしめながら……(H25.10.17) |
最高地点 |
山頂にある境界柱・筆界基準 |
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尾根を西に進む |
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油野 植林の肩は歩き易い |
軽量(金属)標識 |
東峰から北【三室山】の展望 |
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山林境界にある赤いプラ杭が目印 |
東峰にある三角点(周辺を整理後) |
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作業道の分岐を左(東)に進む |
沢を渡って尾根筋に取り付く |
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林道の脇には整理中の木材も… |
林道終点 |
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県道109から左(南)に入る(右は三国山へ) |
林道寺ヶ成ル線を進む |
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三室集落から見た三室富士:笠松山 |
<地名「三室」の由来> 神郷村史(昭和46年発行) 要約 「三室」は「御室」(ミムロ)から転じたものである。冬に池などから切り取った氷を夏まで蓄えておくた め、土を掘り茅や荻などを厚く敷いてその上に氷を置き草を詰めて蓋をした。これを「氷室」(ヒムロ)と いう。 日本書記の仁徳天皇62年の条に氷室のことが書かれており、日本に暦があるようになると、6 月1日(陰暦)を「氷の朔日(ツイタチ)」と呼び、氷室を開いて氷を群臣に賜る「氷の節会」という儀式が 行われた。官に献上する氷を貯蔵する氷室を設けた地を「御室」(ミムロ)と呼び、これが転じて「三室」 になったのではないか。備中の国府(総社)でもその行事が行われた筈であり、今でも、三室の地に 氷室神社がある。 |