三角点名  高滝 (タカタキ) 山名  高滝山
所在地  矢掛町上高末字東山
コード  TR35233043901 標高  505.33m
 埋標日   明治26年3月21日
地上部  13cm 方位  やや南西向き(220°) 
概  況  県道35号線から羽無川を遡り、石鎚神社碑の傍らを通って吉祥寺の第3駐車場に車を停めさせて頂く。アスパラガス栽培作業中の地元の方に登山道等を教わり、吉祥寺にお参りしてコンクリートの車道を登っていく。
 約20分で金毘羅天の大鳥居、狛犬さんに挨拶して長い石段を登る。拝殿で安全祈願した後、矢掛山楽会の案内板に導かれた登山道に取り付く。一旦下り、アップダウンを繰り返して第2の分岐点から急登となる。以前はマツタケ山だったらしく、山道の側には白や緑・ブルーのテープが引かれている。金毘羅天から凡そ30分で頂上。
 山頂では、三角点の傍の石像が「ご苦労さん」と迎えてくれる。散在している岩の上には石像が安置されているが、展望はイマイチ。
 小休止した後、尾根道を北に向い、不動明王、役小角坐像にお参りし、8畳岩に刻まれた役小角の魔崖像に、引き続いての監視をお願いする。これらの石像にお会いして、昔から山岳修験の山であったことを偲びながら北に向かう。太郎岩からの展望を楽しんだ後、次郎岩を経て急坂を下ると矢掛⇔総社の古道峠。
 これよりは路端の石像や丁石を辿りながら南下する。途中、砂防ダムの上端に「金毘羅宮江五丁」の道標があるが、現在は道が荒れており、そのまま林道を約1.7km下ると石鎚神社碑。これよりは集落道をゆっくり駐車場まで歩く。(H21.03.28)



三角点は雑木林の山頂
 
三角点付近の石像
 
三角点東の石像
 
8畳岩に彫られた役小角像(明治13 )

太郎岩から南西(金毘羅天)の眺望
   
8畳岩前の役小角像(文化11=1814)
 
北尾根の不動明王(文化11=1814)
   
吉祥寺の鎮守「金毘羅天」の狛犬
   
南山麓の古刹・吉祥寺
 
総社・木野山ルートからの踏査 
 新聞で、総社槻地区の方々が、ボランテイアで登山ルートを整備されたとの報道に接し、みつがしわ山の会の例会予定山となっていることもあって、事前探査を思い立つ。高梁川に架かる槻大橋を渡ると左手に手造りの案内板、これに導かれて駐車場に車を停める。装備を点検し、やや戻って、登山口から登山開始。簡易水道施設の脇を通り、木野山神社に安全祈願をして、整備された山道を登る。3合目付近にある第1休憩所で小休止し、更に登っていくと5合目の標示。張られたロープの助けも借りながら登りきると第2休憩所、しばらく尾根道を歩くと8合目の標示、「エツ、もう?」との疑問を持ちながら登っていく。やがて第3休憩所、これより最後の急登、登りきると大きな岩がゴロゴロ、これを過ぎると、尾根の縦走路と合流、左(南)にとって三角点に向かう。5分ほどで高滝山山頂。(約90分)
三角点付近からの眺望は全くゼロ。北に引き返して、「太郎岩」で眺望を楽しみながら昼食。登山手帳に地元の方に用意して頂いた登頂記念のスタンプを押し、「次郎岩」を経由して下山開始。見事な「男岩」に敬意を表し、妙見コースを50m程下って「山の神(女岩)」にも挨拶して岩山ルートに引き返し、急坂を「境の乢」に下る(約30分)。                          矢掛町から登って来た峠道を東に下って行くと、15分程で「やすらぎの滝」、道端のお地蔵さんに手を合わせ、滝つぼに下りて顔を冷やす。更に下って行くと古い石垣、その昔はここまで田があったのかと先人の苦労を偲ぶ。やがて林道と合流、「槻地区まで30分」の案内板に疲れも忘れ、石ころ道を下っていく。道中、路傍に咲く彼岸花にクロアゲハが戯れているのを見るにつけ、故郷を思い出す。やがて集落奥の民家の横を通り、左手の「三光山高岩寺」や、右手の「妙見宮」にもお参りして駐車場所に戻る。(「境の乢」から約80分
) 
 回のルートは良く整備されており、案内板・道標もユニークで、楽しみながら登ることができる事を確信し、地元の皆さんに感謝しながら国道180号に向かう。(H22.09.25)    *その途中、槻大橋南詰から見た【金頭山B290m】に魅せられ、元気を出して訪れる。
 
 
  ↑     尾根縦走路にある手書きの案内板
    
  ↓     注連縄の張られた男岩

 
  ↓      矢掛町・総社市の「境の乢」


↓     「やすらぎの滝」(落差10m)
 
  ↑        「エツ、もう8合目?}
 
 
↑     急坂となる5合目付近
 
 
  ↑     地元で用意された駐車場
(第3まで)
 
 
槻大橋東詰から見た山容
   
彼岸花に戯れるクロアゲハ