三角点名  池ノ尻 (イケノシリ) 山名  袴ヶ仙
所在地  美作市(勝田)右手
コード  TR35234529101 標高  930.62m
埋標日  明治25年 5月 4日 方位  南南東   地上部  21cm
概  況  「みつがしわ山の会」の10月例会で訪れる。今回は30人の参加。県道7号線を北上し、「高齢者ふれあいホーム袴山荘」の前に車を留めさせて頂く。地元の人の話によると「今朝、クマが出た」とのこと。鈴を鳴らし、ラジオのスイッチを入れ、気を引き締めて登山開始。「袴ヶ仙に登ろう会」の手作りの案内板に導かれて、民家の前を通り、林道を西に進む。路上には真新しいシカの蹄跡と糞が随所に見られ、やがて2頭のシカが植林の中から飛び出して林道を横切り、我々を歓迎?してくれる。
 林道終点(案内板:駐車場)で小休止した後、植林の中をひたすら登っていくと7合目の「オオカミ岩」、更に急坂を登りきると稜線に出てやがて9合目の「エボシ岩」(登山口から約90分)。
 京都まで3歩で行った三穂太郎がこの岩で弁当を食べたという伝説(【三穂神社】)にあやかって我々もここで昼食。食事中にラジオから、チリの炭鉱落盤事故から69日ぶりに、地下700mから最初の救出に成功したとのニュースが流れ、思わず歓声と拍手が起こる。 
 食事を済ませた後、全員で記念撮影。これよりは緩やかな尾根歩き、凡そ15分で袴ヶ仙頂上。当地方唯一の独立峰とあって、山頂からは、東に美作富士といわれる【日名倉山@】や県下最高峰の【後山B】連峰、北に鳥取県境の山々【山の神山B】、西に【那岐山B】等が一望できる。
 しばし、山座同定を楽しんだ後、下山開始。「エボシ岩」の手前まで引き返し、右の植林の中を赤いテープや矢印を探しながら「右手」に向かう。途中、シカの足跡でコースがハッキリしない箇所もあるが、見当をつけて下っていく。凡そ40分で谷筋まで降り、更に石ころ道を下って行くと左に壊れかかった小屋。なおも下って行くと、荒れた道沿いに古い石垣が見え出す。その昔は、家や田・畑があったようだ。やがて林道の終点。小休止して隊列を整え、山行の思い出話などをしながら下って行くと凡そ25分で塩木登山口に到着(下り約90分)。
 点呼を済ませ、車に分乗して出発地の「袴山荘」に向かう。(H22.10.13)

 *山名は、頂上付近が、袴の腰板のように台形になっていることから付けられたもの。


三角点は桧の植林を抜けた北の山頂


  ↑      山頂から西【那岐山】の展望

  ↓     山頂から東【日名倉山】の展望

  ↑    9合目付近にある烏帽子岩(高さ約7m)

  ↓     植林の中にも大きな岩がゴロゴロ
         付近にはシカの蹄跡・糞がいっぱい!


  ↓   標高550m付近まで降りると古い石垣が…

   ↑    大規模林道脇に立てられた案内板

  ↓        塩木からの林道終点
 
高齢者ふれあいホーム「袴ヶ仙」から見た山容
   
県道7沿いの登山口(塩木生活改善C東)