神社名 三穂神社       (岡山県神社庁加盟
鎮座地 奈義町関本        


製作年 昭和 13(1938)
製作者 不詳
大きさ 65×39×76
備 考 国道53号線沿いの山麓に鎮座する神社。親
の懐で子どもの狛犬が逆立ちして遊んでいる
のは珍しい。来待石ならではの作品か。



     神社に関する伝承  (岡山文庫23 「岡山の伝説」)
 昔、菅原実兼と言う人が菩提寺に参る途中、たいそうな美人と出会って恋に落ち、二人は契りを結んだ。そして男の子が生まれた。その子が太郎である。太郎が生まれてから間もなく彼女は、「恋しくば那岐の谷川棲む身なり、変わる姿も人目多なる」と言う歌を残して去ってしまった。実兼は泣く太郎を抱いて那岐の谷間まで行くと蛇淵で大蛇となっている妻を発見する。大蛇は五色の玉(目の玉か?)を残して淵に沈んだ。太郎はこの玉を舐めて成長し、後に守護職になって七子をもうけ、美作菅家七流の祖となった。太郎は、三歩で京都に行ったので三穂太郎という名になったという。三穂太郎の巨人ぶりはいろいろあり、那岐山に座って足を洗ったり、那岐山と八塔寺山とを一跨ぎもする。また、太郎に因んだ事跡も多い。神社入り口に、菅原三穂太郎満佐公の碑が建てられている。