三角点名  ー 山名  庚申山 (鯉滝城跡?)
所在地  新見市長屋
コード  TR  ー 標高  270mm
概 況  石蟹山城】の探査を終えて、東の「鯉滝城跡」の探査を試みる。地蔵寺の駐車場に車を停めさせて貰い、先ずは参拝する。大黒さんに挨拶した後、奥(南)に進むと5分ほどで貯水タンクの前に出る。タンクの横には「岡山県林業公社造林地」の立札が建っており、その側を通って奥に進む。しばらくは歩き易いのだが、間もなく荒れた山道となり、踏み跡を辿りながら登って行く。やがて稜線に出ると岩がゴロゴロしており、その傍を通って東に進むと石柱がある。刻字(岡山県303)を確認して更に東進すると倒壊した小屋跡に石仏(千手観音像)が見える。周りを整理して手を合わせた後、遺跡を探して更に東に向かうもそれらしきものは発見できず、ザンネーン!(往路:約25分)。
 それでも山城があったものとして東北端の樹間から高梁川の流れを確認した後、往路を引き返す。途中、貯水タンク前で、新見市設置の地籍図根三角点と、その傍に咲くホタルカズラをカメラに収めてから地蔵寺に向かう。(復路:約20分)
 地蔵寺に戻ると御住職から「鯉滝城はここではなく、もっと下流で先般がけ崩れのあったところ」と教えられる。「それでも…」と岡山県教育委員会発行の「岡山県遺跡地図」を見てもらったところ、「これは間違い。地元の歴史保存会が作ったパンフレットが正しい」とのこと。そういわれてみると、堀切や廓跡などは見当たらなかったので納得。地元ご出身の御住職の説得力は抜群、本当の「鯉滝城」の探査は次の機会の譲ることにして岡山に向かう。御住職・大黒様、突然お邪魔して大変お世話になりました。(H28.05.05) (国道180に出る途中、4等三角点【上長屋】を探査)
地蔵寺  *
境内は花盛り  *
貯水タンク  *
岡山県林業公社の立札  *
暫くは歩き易いのだが…*
微かな踏み跡を探りながら…*
稜線には岩がゴロゴロ *
稜線にある岡山県の石柱  *
稜線に祀られていた石仏  *
山道で見かけたギンリョウソウ*
東南端にある岩  *

東北端から高梁川の展望  *
新見市の地籍図根三角点 *
方位等は正常  *
道端で見つけたホタルカズラ *
  
国道180沿いのGSの南から見た山容
  <鯉滝城>   出典「阿哲郡誌」  阿哲郡教育会  昭和4.12.10発行
 石蟹郷村大字長屋に鯉滝城趾あり。城主石賀山城守は、石蟹山城主石賀與兵衛元宣、富田在城中に出生せし男子なり。父に継ぎて亦山城守と称す。天正3年(1575)の兵乱に落城の後、荻尾村に蟄居し、三村孫兵衛と号したり。孫兵衛はその幼名なりしか。
  <鯉滝城跡>  出典:「改訂岡山県遺跡地図」 岡山県教育員会  平成15.3.31発行
 室町時代の遺跡で長屋にある。標高270m。石蟹氏居城。堀切と狭小な郭が数段認められる。

「岡山県遺跡地図」にある「鯉滝城」(327)