三角点名  佐々木 (ササキ) 山名  鵠ノ森山 (「高ノ盛山」)
所在地  高梁市成羽町佐々木字大迫   
コード  TR45233142001 標高  473.53m(最高点は480m)
埋標   昭和48年 7月 2日
方位  正常 地上  10cm
概況  お天気に恵まれ久し振りの三角点探査。国道313沿いの川上町臘数・郷集落から南東に進み、奥の集落に向かう。一番奥の民家の前から山容を確かめた後、林道山王線に入り、貯水槽脇に車を停める。装備を整え、林道を登って行くとやがて舗装道は終わり、東の星原地区に通じる古道となる。赤いテープに導かれて峠付近まで来ると路肩が崩れており、やや危険。そこから北の斜面に取り付き、木に掴まりながら登って行くと、凡そ25分で尾根筋に出る。ここからは国調の赤杭もはっきりしており、歩き易い。アップダウンを繰り返し、やがて岩がゴロゴロした山頂に着く。どうやら東峰(480m)のようだが、それらしき標識等はない。そこから西にやや下って登り返すと西峰、木立の中で三角点が待っていてくれる。(往路:約90分)
 県遺跡地図では、「高ノ盛城跡」(鎌倉〜室町、佐々木信綱が築城)と記されており、フラットで広い山頂を探すも、それらしき遺跡等は見当たらず。ただ、西20mにある大岩の上からは、高い木立越しに向かいの尾頃集落等が見え、「然も有りなん」と納得して往路を引き返す。(復路:約50分)
 麓まで降り、【日吉神社】にお礼参りして、地元の方から聞いた話によると、この集落は落ち武者の隠れ集落で、「的場」(弓の練習場)や「カイバ(牛馬に与える草)の池」などの地名が残っているとのこと、その昔を偲びながら、点名の「佐々木」地区を通って、東の【蔵本山】に向かう。( (H 26.05.23 )

 *「鵠」(クグイ):「大辞林」によると、上代は「くくい」と云い、ハクチョウの古名とあり、地元の方に山名との関わりを尋ねるも定かではない。
 *「高ノ盛城」:承久兵乱に宇治川先鋒の勲章として備中にて加増地を拝領した佐々木信綱が当城を創設(出典:日本城郭大系」)



西峰にある三角点
 
三角点西20mにある大岩
 
アップダウンを数回繰り返す
   
東峰(480m)付近には岩がゴロゴロ

踏み跡を探しながら登る
 
尾根筋に達すると小路がある

林道から東の星原地区に通じる古道に取り付く
 
路肩が崩れている所から北斜面に取り付く
 
貯水槽の脇に車を停める
   
貯水槽からは林道を北に登る
 
集落奥から山容を確かめる(中央奥)
   
林道山王線に入る

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