三角点名 | 須志山 (スシヤマ) | 山名 | 須志山 | ||
所在地 | 高梁市川上町高山字円丸谷 | ||||
コード | TR35233039501 | 標高 | 521.53 m | ||
埋標 | 明治27年 5月 1日 | ||||
方位 | 南南西向き | 地上 | 15cm | ||
概況 | 山仲間と久し振りに【弥高山】のツツジを観賞した後、県道77号線を引き返して須志集落に至る。 集落東から山容を確かめ、装備を整えて登山開始。地元の方に教わった通り、今は空家となった民家の前を北に進んで山道に入る。シイタケ栽培地の上端から斜面に取り付き30mほど登ると古い石垣、ここからは北の斜面に取り付く。竹と雑木の中を暫く登ると本格的な大ヤブコギとなる。竹が密生する中を苦労しがら登ると8合目付近からは30〜50p位の石がゴロゴロ、どうやら鬼伝説に登場する、弥高山の弘法大師が須志山の鬼をめがけて投げつけた石のようだ。浮き石に注意しながら頑張ると(一度転倒したが)やがて山頂。小し盛り上がった頂上の真ん中で三角点が待っていてくれた。周りを整理してカメラに収める。(往路:約30分) 山頂からは南西に【弥高山】の頂上が微か見え、改めて鬼伝説に思いを馳せる。小休止した後、登りに付けた赤いテープを外しながら慎重に下山する。(復路:25分)(H26.04.24) |
自然林の山頂にある三角点(周辺整理後) |
何故か北面を一部欠損 |
|
これが本当のヤブコギ |
8合目付近からは30〜50pの石がゴロゴロ |
|
シイタケ栽培地の奥にある古い石垣 |
北斜面を登る |
|
空家の前を北に進むと山道がある |
シイタケ栽培地から斜面に取り付く |
|
弥高山山麓の高山上組集落から見た須志山 |
須志集落から見た須志山の山容 |
<須志山の鬼> 立石憲利著 「おかやま伝説紀行」 要約 昔、高梁市川上町高山の須志山に鬼が住んでいた。この鬼は、村に出て来ては農作物を荒らしたり、きれいな女を見つけては連れ去るなど悪いことばかりして村人を困らせていた。そこで、少し(約4km)離れた弥高山にいた弘法大師が見るに見かねて注意したところ、鬼は大師の意見を聞くどころか、須志山にある泥をすくって弥高山の大師めがけて投げつけてきた。ついに大師は怒って、弥高山にある石を拾って須志山の鬼をめがけて投げ返した。 泥と石との投げ合いは何年も続き、そのうち須志山は大師の投げた石でゴロゴロになり、弥高山は鬼の投げた泥で覆われてしまった。喧嘩は次第に大師が優勢になり、ついに鬼は須志山から逃げ出した。村人は、村が静かになったことを喜び、弘法大師に御礼を云って感謝した。 (その後の鬼の行方…須志山から逃れた鬼は伯耆の大山に落ち延び、3年後には讃岐の金比羅さんに喧嘩を吹っ掛けたそうな。さて、その結末は?) |
弥高山頂上から見た須志山(中央三角形) |
須志山頂上から見た弥高山(中央三角形) |