神社名  上加茂神社 (経王宮)      (岡山県神社庁加盟
鎮座地  岡山市北区津寺
大きさ  (ウ像) 50×35×70cm
年 代   大正7年 (1918)10月
作 者  不詳
備 考  足守川左岸の堤防と高速自動車道との間に挟まれた田圃の中に鎮座する神社。堤防から下り、「経王宮」の扁額のかかった鳥居を潜って北に進むと狛犬が迎えてくれる。台座には「大正7年10月吉祥 長田村建之」の刻字があるが、肝心の狛犬には作者の銘は刻まれていない。小型だが凛々しく、またこんなに上向きなのは珍しい。「常に上を向いて進め!」ということか、大いに元気づけらる。
 なお、境内には「鐘楼」があり、神仏混淆であったことが分かる。 

 70p (角あり)
 
参道脇で頑張っている狛犬
H27年12月盗難
 
63p

 <H28.01.30>
 新聞等で「備前焼狛犬盗難」と報じられた神社の1つ。狛犬さんが上向きなので、近くを通った際には参拝していただけに誠に残念。主が居なくなった台座の上には小石が積まれており、これも氏子の方の心遣いか。下流には【鯉喰神社】があり、ここでも阿像が盗まれており、同一犯の仕業と思われる。何れにしても無事に帰ってきてほしい!
 
主が居なくなった台座
 
参道脇にあるのは台座のみ
 
台座には小石が積まれていた

 <H28.10.08>
 収穫の秋を迎え、盗まれた狛犬さんも戻っているのでは?と思って参拝したところ、予想通り、参道脇の台座の上にはあの上向きの姿があった。先ずは本殿に参拝して無事帰還をお祝いした後、狛犬さんに「秋祭りに間に合ってよかったね!」と声をかけて優しくタッチ。本当に良かった!
 
参道脇の台座に戻ってきた狛犬さん

                                        
    神社案内 (「岡山県神社誌」)
 創建年代、由緒等は不明。主祭神:神日本磐余命、火火出見命、摂末社:遠崎神社、荒神社、例祭:10月12日、氏子数:280人