三角点名  高山 (タカヤマ) 山名  高山 【西山富士】
所在地  新見市哲多町蚊家、高梁市備中町西山
コード  R35233225801         標高  681.14m
埋 標   明治27年4月18日
方 位  南西向き 地上  8cm
概 況  *文献に、地元の人から【西山富士】と呼ばれているとの記載があり、梅雨明けを待って訪れる。西山小学校付近から三角形の山容を見て「西山富士」の愛称に納得し、県道313を北上して高山集会所前で再度山容を確かめる。工場で作業中のご主人に近況を尋ねると、「子供の頃は東側から登って山頂のお宮さんにお参りしていたが、最近は登っていない。しかし、峠付近(旧哲多町分)に林道ができているので登れるのでは…」とのアドバイスを頂いた。念のため、東に回ってみたが旧参道らしき道は荒れていて、こちらからの登頂は断念。もう一度県道313に戻り、峠付近の空地に車を停める。旧哲多町指定文化財の「道しるべ」に挨拶して林道に取り付く。凡そ200m登ると分岐、ここから右の作業道に取り付き、ササやイバラが茂る荒れた山道を進む。植林の西端から東端に向けてS字型に1.5往復すると作業道の終点。ここからは北西の斜面に取り付き、林地境界の植林の中を登っていく。凡そ10分で古い社殿が見えるとやがて山頂。先ずは神社に参拝した後、周辺を探すと、南東7m付近に古い三角点標示杭を発見。周りを整理し、「三」の字を書きこんで記念撮影。(登り:約45分)
 山頂からは、植林が育って展望はイマイチ、僅かに樹間から麓の民家や山並みが見えるのみ。
 神殿に戻って倒れていた戸を建て直し、針金で固定した後、往路を引き返す。(復路:約25分)
 高山集落まで戻り、近況をお尋ねした工場に寄って山頂の報告をした後、県道313を南下する。(H26.07.28 ) 

 <文献> 市村 栄著 「西山高原の里の歴史と物語」 平成19.8 西山閣刊行所
@西山高原と云えば誰でも高山(標高683m)を思い出すほど住民に親しまれている山です。
A高山は、西山高原の里では最も人目につきやすいところに位置し、その山形が富士山によく似ていることなどから、別名を「西山富士」とか「小富士」と呼ぶ人もいるほどでした。
B高山の山頂には古くから稲荷大明神を祀る小祠が建てられており、千年大白狐の物語(省略)にもなったのです。



標示杭を立て直して記念撮影
 
山頂の樹間から南西の展望
 
三角点は愛宕神社の南東7m
   
神殿の戸を締めて下山

作業道終点から左の斜面に取り付く
 
山頂に祀られている愛宕神社

作業道を逆Z字型に(1.5往復)登っていく
 
作業道は崩れたところもあるが…

峠付近から林道に取り付く
*クリックすると大

 
 
林道から右の作業道に進む
( ウルシやイバラに要注意!)

 
西山小学校付近から見た西山富士:高山
   
高山集会所付近から見た西山富士:高山