三角点名  雨ヶ山 (アメガヤマ) 山名  天ヶ山 【中谷富士】
所在地  鏡野町富仲間字天ヶ山
コード  TR35233566701 標高  765.83m
埋標日  明治25年 6月 3日 方位  正常   地上部  8cm
概  況  山名に魅せられて訪れる。今回は、地元の地理に詳しい山仲間に同行して貰い、県道82号線沿いの近衛殿集落から北上して楠谷集落に至る。田植え準備中の古老に挨拶して近況を聞き、林道起点前に車を停める。
 イノシシ除けのフエンスを開けて林道に取り付き、谷筋をひたすら登っていく。楠谷の滝からは、西の急斜面に取り付き、林道に合流して更に登っていく。凡そ45分で林道終点、ここからは踏み跡を辿って高度を上げていく。小ヤブコギしながら支尾根に取り付き、急坂を登りきると稜線、尾根道は緩やかで歩き易い。石仏を過ぎると5分ほどで山頂。三角点は首まで埋もれており、おまけに顔面に怪我をしていてなんだか可哀想!周りを整理してカメラに収める。(往路:90分)
 山頂から、東には遠く【那岐山】の山並みが、南には眼下に奥津湖が見える。小休止した後、尾根筋を南に下り、途中から、植林の中を横切って谷筋の林道に降りる。ここからは林道を下って駐車場所に戻る。(復路:約50分)(H25.05.22)



首まで埋まっている三角点
 
三角点から東【那岐山】の展望

尾根道
 
尾根道に祀られた石仏

植林の中の林道
 
林道終点
 
人通りの少ない林道には雑草が…

林道起点・イノシシ除けフエンス
   
楠谷の大滝:落差約30m

大倉集落から見た天ヶ山の山容  
 
布原地区から見た天ヶ山:中谷富士の遠景(25.05.31)


  <山嶽紹介>       「苫田郡誌」(昭和2年発行)
 中谷村及び富村に跨り聳ゆ。高さ実に765.76米、竣峯雲表を抜いて聳え、その形 富士山に似たり。
故に又 中谷富士の名あり。山上樹木なく遠く十数里を瞰望すべし。


 <山名の由来>     全国ふるさと富士」(平成24年)
 昔、この地帯が干ばつになったとき、この山に住んでいた尼が住民に山頂で雨乞いの護摩を勧めた。
住民が護摩を焚いて雨乞いをしたところ、忽ち大雨が降ったという。そのことから雨ヶ山、尼ヶ山とも云う