三角点名  阿波 (アバ) 山名  黒岩山 ?
所在地  津山市阿波字郷路東本谷
コード  TR35234711001 標高  908.17m
埋標日  明治25年 6月 4日 方位  東北東向き    地上部  12cm
概  況  【C黒岩高原】【C大路谷】の踏査を終えて黒岩ゲートまで戻り、林道郷路東本谷線を下っていくうちに正面に見える山容に魅せられて本日3つ目の探査を決断。
 東本谷線林道の起点より100m程登ったところから、南に延びる林道に取り付く。路面には雑草が生え、所々に雨水で掘られた溝もあるが路肩等はしっかりしており、安心して登っていく。凡そ20分で林道終点。ここから西の植林に取り付き、50m程登ると植林の中でスポット状に雑草・潅木が生えている地点を発見。雑草の中から標示杭・標石を探し出し、周囲を綺麗にして記念撮影。(登り:約25分)
 標石は森に守られて変質・損傷等はしていないものの何故か東北東向き(70°)。3つ目にしてようやく本来の三角点標石に出会うことが出来、喜びも一入。
 周りの植林が育ち展望は全く利かないものの、満足感に浸りながら、往路を下る。(H22.08.08)
 
<黒岩山 (要旨) (出典:「苫田郡誌」 昭和2年6月発行 苫田郡教育会編)
 阿波村字大高下・大杉の北方、因州社村に接する国境にあり。標高は908.18m。山頂は凹字形をしているが、これは上古における噴火口の跡である。凹字形の周囲から湧き出る水は集まって小さな流れとなり、阿波川に注ぐ。山頂の凹宇の周囲からの眺望は極めてよく、殊に北方には因幡路の諸山から鳥取平野や砂山を望むことができる。付近一帯は雑草が繁茂して牧場に適している。なお、この山の頂上を経て鳥取県八頭郡社村に至る道がある。



林道郷路東本谷線から見た山容

林道郷路東本谷線の起点から北に向かう

郷路東本谷線からの分岐

左右とも桧の植林の中を登っていく

雑草に埋もれていた標石(見えますか?)

雑草の中から見つけた標示杭・標石(整理後)