三角点名  ー 山名  鬼山 (三峰山)
所在地  美咲町(中央)打穴中                   「鬼山城址」
コード  TR ー      標高  182m
概 況  マスコミで、桃太郎伝説発祥の地の一つとして報道され、訪ねてみる。先ずは役場に寄ってパンフレット等をお願いするも、「目下関係資料を整理中で、パンフレット等は未だない」とのこと、しかし「鬼山」を初め関連の「猿ヶ城」「鳥越城」「犬ヶ鼻」などの位置等を丁寧に教えて貰うが、今回は初回につき「鬼山」の探査に絞る。 
 県道159を北西に進み、県道70と合流して間もなく西に入る。団地入口で「鬼山城址」の案内標柱を確認して更に西に進むと打穴川に突き当たる。右折して北進し、橋を渡って山麓に達するも大ヤブで北口からの登頂を諦める。ならばと右岸を南進して橋を渡り、鬼山の南東山麓に車を停める。
 気を引き締めて登頂開始。山道は草が刈られていて歩き易く、ジグザグに登って行くと凡そ10分で帯曲輪に到着。道脇には簡易トイレもあり、地元(鬼山ふる里いきいき会)の皆さんの熱い思いが伝わってくる。帯曲輪を北に20mほど進むと自然石の塚らしきものがあり、周りを整理して手を合わせる。北に回り込むと三段重ねの主郭があり、二段目は草が刈り払われていて流石は主郭の跡との感もするが、最上段には草が茂っており、標識等もないのでやや拍子抜け!主郭から東の急坂には数段の郭が設けれれており、こちらからの攻めは極めて困難か?そんなことを思いながら主郭最上段まで登り返し、南の出郭に向かう。



主郭の二段目は草が刈らている

主郭の最高点には草が…

帯曲輪入り口、簡易トイレあり

北20m付近にある塚?

分岐:左は展望所、右は帯曲輪に通じる

帯曲輪への山道を登る

南東山麓の登山口

山道は草が刈られていて歩き易い
東から見た鬼山の山容  *クリックすると大
 
南東から見た鬼山の山容


 <西登山口>
 南東の登山口から西に回り、最奥の民家の西を登って行くとピオーネーの果樹園がある。作業中の地元の方に来意を告げて話を聞くと「桃太郎伝説の話は子供のころから聞いてはいたが、脚光を浴びるようになったのは最近のこと。気を付けていってらっしゃい!」の声に送られて林道を登って行く。3分ほどで南東からの山道と出会い、帯曲輪に着く。(以下「出郭」のことについてはこの項に記す)

 南に進むと切り開かれた展望所(ベンチ有)に出る。ここからは北東〜南西に展望が開け、周辺には桜も植えられており、春には大勢の花見客で賑わうことだろう。また、東斜面の木には小さな電球が仕掛けられており、夜間には鬼の面が映し出されるとか。此処でも地元の熱意が伝わってきて思わず拍手する。
 山頂からの眺望を楽しんだ後、西回りで降りて行き、民家奥の林の中の墓所に立ち寄る。標識等はないが、正面左には城主:玉置玄蕃の子孫と思われる墓が、また、右には桃太郎伝説ゆかりの鬼の墓?が祀られている。(進入口に案内板がなく、見落としそうなので要注意!)
 役場の話では、近くパンフレット・案内標識等を作る予定とか、それらができた後に再度訪れることにして今回の探査を終了する。( H 26.10.30 )
 
出郭から南(亀甲)の展望
   
夜間には鬼の面が点燈する仕掛け
 
果樹園(ピオーネ)からの取り付き口
 
林道終点:帯曲輪にある解説板 *クリックで大
 
城主:玉置玄蕃の子孫の墓?(享和3年)
   
桃太郎伝説の鬼の墓?
   
       ↑西登山口にある墓所

 鬼山城跡縄張図  *クリックすると大
 (出典:津山市教育委員会発行「美作国の山城」