三角点名 | 御 局 (オツボネ) | 山名 | 盒層山(ツボカサネヤマ)? | ||
所在地 | 津山市戸島局笠・下田邑字局笠 | ||||
コード | TR35233478601 | 標高 | 245.50m | ||
埋標日 | 明治25年 6月27日 | 方位 | 南南西 | 地上部 | 12cm |
概 況 | 点名に魅せられて訪れる。西部公園から山容を確かめた後、県道338号線を北上して瀬戸集落から西に入る。集会所の横を通って奥に進み、車高を超える笹を掃いながら更に奥に進むと作業道脇に釣禁止の看板、「こんなところで何が?」と不思議に思いながらもハンドルをしっかり握って進むとやがて終点。 装備を改め、桧の植林の脇に設けられた山道を登っていくと直ぐにヤブコギに、更に登っていくと余り手入れがされていない植林に入る。木や枝に掴まりながら急な坂を登っていくとやがて上空が見え出し、山頂に到着。(登り:約 20分 ) 直径6m程の円形の真ん中に、笹に覆われた三角点標示杭を発見。周りを整理してカメラに収める。 落ち着いて周りをよく見ると、山頂より一段(4m)下に更に大きな円形状の台地(径30m)があり、どうやら「局笠遺跡」の北峰に当たるようだ。 歴史的な考察は帰宅してからということにして、往路を引き返す。(下り:約10分) 停車場所まで降りて愛用の鎌を紛失した事に気がついたが、再度登る元気はなく、諦めて作業道を慎重運転で下る。(H24.07.10 ) |
笹に埋もれている三角点標示杭 |
周りを整理して記念撮影 |
樹間から上空が見え出すと頂上は近い |
山頂からの展望は全く無し |
山道は次第にヤブコギに |
余り手入れがされていない植林 |
四駆でなければ通れない作業道 |
植林の脇を登っていく |
西部公園から見た山容(北西の奥) |
溜池脇に立つ釣禁止の看板 |
<局笠山城> 津山市教育委員会発行 「美作国の山城」 要約 戸島と下田邑を画する標高240mの独立丘陵の頂上付近に位置する。城域からは、津山盆地の東西南 北や久米方面を一望することができる。 円墳を利用した主郭部を中心として、尾根上に別郭の廓群を配する。主郭から、北と南東・南西の3方向 の尾根筋に曲廓群が配され、南側と南西側の2つの別廓は主廓部との間に堀切を入れて区画する。 また、北側の別廓も先端を堀切で遮断する。全体的に分散した曲廓配置となっており、主郭へに求心性 は低い。 周囲の城廓と比べて規模は大きく、広域大名権力の番城か有力国衆の居城クラスの城郭とみられる。 城として初めての記載は、「美作誌」に戸島村に『局笠山城』がり、「改訂岡山県遺跡地図」には『下田邑 局笠遺跡(室町時代?)』として記載されている。 「作陽誌」に「盒層山(ツボカサネヤマ)」の記載があり、山名はその形が「盒層」(女性の被るつぼんだ形の 笠)に似ていることに因むとされているが、特に「城」とは記していない。 |