三角点名  ー 山名  台場山 (「城山」とも云う)
所在地  岡山市南区小串
コード  TR ー 標高  28m
概  況  友人から、地元で「お台場」と呼ばれている砲台跡があると聞いて訪ねる。先ずは南西にある高明院にお参りし、その西裏を通って高台に通じる草ボウボウの通路を登って行くと凡そ5分で山頂。以前はグランドとして利用されていたらしく、東南の角にバックネットの鉄枠が残っている。
 砲台の痕跡を探すもそれらしきものは見当たらず。その代りに12cm角の標柱を見つける。西面に「岡山縣」、東面に「bS」の刻字があるが、南・北面には文字は無い。
 展望も松や雑木に阻まれてイマイチで、昔を偲ぶよすがは無い。折角の歴史の証人を何とか後世に伝承できないものか。(H 24.01.12)




南斜面の肩に在る標石

標石付近から南東の展望

南西にある高明院

バックネット越しに見たグランド

南の護岸堤防から見た台場山(城山)


       小串砲台    (出展:「岡山県大百科辞典」 要約)
  江戸時代末期、幕末の攘夷運動が高まる中で岡山藩が海防強化の一環として
文久3年(1863)、岡山城下への入り口に当たる小串に砲台を築き、器在庫、弾薬
庫、陣屋を置いた。当地は、宇喜多時代には高畠和泉守が居城した丸山城跡で、
備前15城の一つに数えられたという、軍事上の重要地点であった。