三角点名 | 鳥の江 (トリノエ) | 山名 | 四尋山(シヒロヤマ) 【鳥ノ江富士】【大島富士】 |
所在地 | 笠岡市西大島字シビロ | ||
コード | TR45133546201 | 標高 | 228.35m |
埋標日 | 昭和36年10月29日 | ||
地上部 | 13cm | 方位 | 正常 |
概 況 | <H18.12.16> 東の【御嶽山】(A320.1m)に比べ知名度はやや低いものの、山名がユニーク(「四尋」(一尋=1.8mとして約7m)とは何のことだろう?)と思い、訪れる。 鳥ノ江峠から西の登山道に取り付く。雑草の中の山道を進むとやがて雑木林に入り急登となる。展望も利かず、ただ黙々と登って行くと25分ほどで山頂。平成12年度「ゲンキ笠岡まちづくり事業」で立てられた案内板が迎えてくれる。 「四尋」とは、どうやら山頂の広さではなさそうだ。この件に関しては後日調査することにして三角点を探すと、共同アンテナの西奥5mのところで雑草に覆われていた。 周りをきれいにしてカメラに収める。 山頂からは、東にやや視界が開けているものの、他はダメ。昭和36年の選点当時には瀬戸内海に浮かぶ島々が展望できたのかも・・・ 案内板には南の夏目へのルートが紹介されているが、下山後の駐車場所までの移動のことを考えて、今回は往路をを引き返す。 <H27.01.28> みつがしわ山の会1月例会で訪れる。今回は鳥の江峠に集合し、準備体操をして登山道に取り付く。急坂にはロープが張られているが何しろ参加者が38名、全員が山頂に達するまでには約30分を要した。 山頂で記念写真を撮った後、北の山並み【毛野無羅山】【遥照山】や南の【栂丸山】を確認した後、往路を引き返す。樹間からは次に登る【御嶽山】も見えるが、下りは落ち葉で滑りやすく、転倒しないよう気を引き締めて頑張る! |
H18.12.16 現在 H 27.01.28現在
三角点は雑木山の山頂
三角点は共同アンテナの西奥山頂に立つ案内版 *クリックで大
西大島・鳥ノ江集落から見た山容は、【富士】の名にピッタリ!(H25.09.06)
<H26.02.05> みつがしわ山の会の例会登山の山として御嶽山・四尋山が内定したこともあり、登山ルート確認のため訪れる。 先ずは県道47の金崎登山口から登山開始。道路肩の上端から東の斜面に取り付き、赤いテープに導かれて登 って行く。約100m登って左(北)に回り込み、尾根筋をひたすら頑張ると小ピーク(境界標柱65)に着き小休止。 山頂から南の展望を楽しんだ後、やや下って「原田新道登山口」への分岐標識を見て四尋山頂に向かう。3分ほ ど登ると大赤松跡、ここからは北に集落等が見え、更に10分ほど登ると四尋山頂上。山頂からは、前回とは異なり 北に展望が開けており、近くに【毛野無羅山】、遠くに【遥照山】の山並みを見ることができる。登山道をはじめ、展 望台等の整備をして頂いた地元の方に感謝する。(登り:約40分) 下りは、ハチマキ道(原田新道)を通って一旦夏目に降りる。(約25分)。 再度、夏目登山口から登り返し、大岩からの展望をカメラに収めた後、右回りで「御嶽山・四尋山縦走コース」に 合流し(登山口から約25分)、小ピークを経て金崎の登山口に戻る。(合流点から約20分) |
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北の展望【毛野無羅山(前)・遥照山(奥)】 |
三角点標示杭も建っている |
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この標識から約10分で山頂 |
山頂にある境界標柱51 |
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右(東)の斜面に取り付く |
小ピークにある境界標柱bU5 |
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県道47沿いの金崎登山口(電柱:長浜支26) |
コンクリ道から左の階段を登る |
山名考 「笠岡市史(地名編)」要約 小字名の「シヒロ」については諸説がある。昭和11年の国立公園指定調査の際、地元関係者は、「しひろやまは四方開き」と説明する一方、「中大島から谷迫谷を越えて左側の山がシロビロ山である。…シロビロは古代の城の意味であろう」と説明している。また、江戸時代の検地帳である「大島中村田畑開発帳」(天和2年=1689)には「志ひろ口」と平仮名で記載されているなど、「シヒロ」の意味は明確ではない。 「角川古語大辞典」によれば、「ちひろ(千尋)」は、中世には「チイロ」とも発音するとあり、非常に長いことを意味するとある。そこで、西大島の「シヒロ」は、「チヒロ=千尋)の転訛ではないかと思われる。「チヒロ」とすれば、此処にも千尋山(せんじんのやま)、千尋谷(せんじんのたに)があり、だからこそ天台宗本山派の修験道となっていたのであろう。 チヒロ山と御嶽山との間の帯状の花崗岩が浸食されて谷となり、その最も浅いところが鳥ノ江峠である。チヒロ山は遠望が美しく、「鳥ノ江富士」、「大島富士」とも呼ばれている。 |