三角点名 | 阿部山 (アブサン) | 山名 | 阿部山【虻(アブ)山】 | ||
所在地 | 高梁市成羽町布寄字尾なし | ||||
コード | TR45233136501 | 標高 | 468.79m | ||
埋 標 | 昭和58年 7月12日 | ||||
方 位 | 正常 | 地上 | 13cm | ||
概 況 | 久し振りの三角点探査で、高梁市成羽町に向かう。県道33を西進して黒鳥ダムから阿部山の山容を確かめた後、県道435を北上して「木の村」集落に着く。本年4月に金婚のお祝いをして貰ったこともあり、国司神社・夫婦岩に参拝して家内安全を祈願した後、気を引き締めて「かぐら街道」を北上し、本郷集落から南回りで西布寄集落に至る。 最奥の民家の進入口に石仏(第19番)が祀られており、ここからは舗装された林道?を西進する。約700m進んだところで倒木があり、車を鉄塔12の取り付き口に停める。ここから歩いて約200m西進すると道傍(北側)に石仏があり、近づいてよく見ると「大正10年10月吉日、東ハ中村役場、西ハ平川・湯野、為牛馬道、南ハ阿部山」と刻まれている。これで尾根にある山道や三角点の設置経緯も納得できる。 この石仏の反対側(南側)に鉄塔への取り付き口があり、約20m入ると鉄塔(小型)bSが建っている。敷地境界の南東端から南に約15m分け入ると小高い丘があり、密生しているササを掻き分けて三角点標柱を発見。周りを整理してカメラに収める。(駐車場所から約10分) 三角点付近からは、北〜西に遠く山頂集落、東に送電鉄塔、南に備中の山並みが見える。 小休止した後、往路を引き返し、「かぐら街道」を北上して「広兼邸」に向かう。( 26.05.06) |
ササに覆われていた三角点(整理後) |
北・東に見える鉄塔4(小型)、鉄塔12(赤白) |
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南に延びる鉄塔巡視路(高さ約1.5m)に取り付く |
4鉄塔敷地の南東端から南に約15m入る |
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林道は倒木で通行不可 |
駐車位置から約200m西の道端にある石仏 *クリックすると大 |
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最奥の民家進入口(第19番石仏)から西に向かう |
中電鉄塔12取り付き口に車を停める |
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本郷集会所の前を南東に向かう |
バス停から見た西布寄集落(阿部山は集落の奥) |
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黒鳥ダムから見た阿部山(中央奥) |
南展望台から見た夫婦岩(左:妻岩、右:夫岩) |
<阿部山など> 「高梁市史」 要約 阿部山は、当国の惣氏神吉備津彦命が鬼退治の時、御陣所を構えられたところで、鬼人の魂魄が黒 い鳥に化けて空を立ち回り、下界の民百姓は生活を侵害されて大変苦しんでいた。そこで命は、山頂に あった水晶岩に登り、五人張りの剛弓に18束という大変長い白羽の矢をつがえて化鳥を狙って射たとこ ろ、見事に化鳥に命中した。故にこの地を「伏セ村」と云い、化鳥に当たった矢があまりに長いので「長矢 村」と云い、黒い鳥が落ちた所を「黒鳥」と云う。また、鳥の足が落ちたところを「鶏足」といい、白い羽根 が神風で落ちたところを「羽根村」という。また、鬼が穴に隠れていた所を「鬼野村」としていたが、後年 になって、書き易いように「木野村」と書くようになった。 |