神社名  祇園宮
鎮座地  高梁市巨瀬町字祇園
備 考  弘法大師が開祖と言われる名刹「祇園寺」の境内に鎮座する祇園宮(牛頭天王を祀る)だけに、狛犬さんも威厳があり、思わず頭を下げたくなる。どうか、末永くご加護のほどを……。

@石段下  天保8年(1837)  丸亀石工 中村○エ門・藤原清昂  H82
     

A虚空天王  天保8年(1837)  現住覚宝代  H70
     

                                        
神寺案内
 「観音幽玄の地」として開かれた神仏混淆の社寺。祇園寺は、弘仁3年(812)弘法大師の創建と伝えられ、江戸時代には松山城主水谷氏の外護を受け、京都仁和寺の中本寺として栄えた。神仏混淆の建築様式は、明治時代の神仏分離政策を免れた珍しいものとされ、本堂と並んで鳥居の奥に牛頭天王を祀る鎮守社として祇園社があり、京都の八坂神社、備後の沼名前神社とともに日本3社の祇園に数えられている。なお、夏祭りに踊られる「祇園踊り」は、300年の歴史を誇る郷土芸能で無形文化財に指定されており、また、秋〜冬の早朝には、幻想的な雲海を眺めることができる。