神社名 安仁神社          (岡山県神社庁加盟) 
鎮座地 岡山市西大寺一宮
備 考  旧国幣中社だけあって、神門も立派、その傍で大きな宮獅子(備前焼狛犬)が迎えてくれる。広い石段を登っていくと、今度は石造の狛犬(宮獅子風)が歓迎してくれる。先ずは家内安全を祈願し、右回りに拝殿→本殿を回っていく。本殿前を塀越しの覗くと、狛犬が一対頑張っていた。  おそらく来待石なのであろうが、苔むし、特に吽像は剥離が進んでいた。直座で痛みも激しいが、何とか原型を崩さないうちに、屋根のあるところで余生を送って欲しいものだ。

        
 参道口  台座は安政3年(1856) 作者:木村宗太郎  高さ 100p

     

石段上  平成14年(2002) 作者不詳  高さ82p
     


本殿前   年代・作者とも不詳   高さ60p

 

 神社に関する伝承    (岡山文庫193 「岡山の氏神様」)    神武天皇は、いわゆる御東征の際、兄君の五瀬命とともに日向国(宮崎県)から瀬戸内海を通って大和(奈良県)に向かわれた。その途中、兄君はこの地にある宮城山(別命 鶴山)に数年間滞在された。その後、五瀬命は大和で長随彦との戦いで亡くなられたが、神武天皇は、八咫烏や金色の鳶の導きを得て、ついに橿原の地で即位なされた。そして、この地に兄の五瀬命をお祀りしたという。神社伝記には、社号の「安仁」は「兄」の仮字で、「兄神社」ということであると記されている。