神社名  城山稲荷神社          
鎮座地  松江市殿町        
備 考  松江に赴任している息子から、10年毎に行われる「ホーランエンヤ」に招待されて勇壮な船神事を見学し、その興奮冷めやらぬ内に参拝した。
 松江城内に鎮座する稲荷神社には、多数の狛犬・キツネが奉納されており、神幸祭と共に地域の信仰の篤さに、ただただ頭を下げるのみである。
 赤鳥居を潜ると、大きな狛犬・キツネに迎えられ、随神門前には小泉八雲が最も好んだキツネ(2代目)が、そして初代は拝殿北に座しており、とりわけ興味をそそられる。
 今回は約1.5時間で境内を一周したが、次回は、約1千体といわれる狛犬・キツネをもっとゆっくり見学・観察したいものだ。 (平成21.5.16)

@鳥居後 年代・作者とも不祥 H 130 ア子連れあご欠損

A鳥居後 年代・作者とも不祥 H 115  首輪付き

B参道右 年代・作者とも不祥 H 120 首輪付き


C参道脇 年代・作者とも不祥  左一列
 
      H 73

    H 78       
 
    H 70
 
     H 80

D石段下 文政7年(1824) 作者不詳 H80 アあご欠損
     

E小泉八雲が最も好んだキツネ(2代目)
随神門前 平成16年(2004) 作者不祥 H 94  
     

F小泉八雲が最も好んだキツネ(初代・200年前) H 94


G松の家稲荷前 嘉永元年(1848)作者不詳  H 68 アあご欠損
     

H本殿


拝殿奥
  
上記以外にも多数

                
           神 社 案 内
 当社は、徳川家康公の孫にあたる松平直政公が藩主として入国した翌年、藩内の安穏と繁栄を祈願して、かねて信仰していた稲荷大神を出雲・隠岐両国の守護神として城内に祀られた神社である。 
 直政公が入国してから10年目の慶安元年(1648)は天候不順で、これに心を痛めた直政公は、当社の御神霊を船渡御によって出雲郷にある阿太加夜神社にお移し、長期にわたり五穀豊穣の大祈願を行わせたところ、祈願が成就し、以来10年目毎に御神幸が行われる慣わしとなった。
 その後、江戸末期からは、12年毎の5月に斎行されることになった。