神社名  笠神社                         (岡山県神社庁加盟) 
鎮座地  笠岡市笠岡
備 考  JR笠岡駅から約600m東南の山麓に鎮座する神社。参道口で約200年を経た狛犬に、石段上では玉乗り(子狛抱え)の狛犬に、拝殿前では強面ではあるが変わったスタイルの狛犬に迎えられる。そして本殿前にいる備前焼の狛犬(宮獅子)は全体にフックラとしており、愛嬌がある。台座には「天保10年」と記されているが、作者は大正末期以降に活躍した人であり、正確な製作年は不詳とした。一見して分かるように、拝殿前の石造狛犬は本殿前の宮獅子に似せて作られた2代目である。

@ 参道口  文化元(1804)6月  作者不詳   H 80

   

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A 石段上   明治31(1898)8月   作者不詳   H 80

 
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B 拝殿前  昭和39(1964)年9月  作者:石匠 豊田重市   H 100

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C 本殿前 年代不詳(台座:天保10) 作者:木村貫一友敬・早川五平 H100
     
     

    神社に関する伝承          (岡山文庫193 「岡山の氏神様」)
 神功皇后の皇子の応神天皇が吉備国に行幸された時、近くの山(応神山・国指定の名勝)に登られて狩りをしていると、にわかに突風が吹き、天皇の笠が飛んだ。奇しくも麓の古松に懸かったので、村人達は天皇の分霊として、この地に八幡宮を建ててお祀りした。また、この地は、古代、笠氏の一族が政権を握っていた。