神社名 中山神社       (岡山県神社庁加盟) 
鎮座地 津山市一宮


製作年 明和  1(1764) (県下で2番目に古い)
製作者 小〇市兵衛
大きさ 65×37×75
備 考 参道の神橋前に据えられている。ァm
広い境内の奥には猿神様が祭られており、狛イヌならぬ狛サルか?

    

   神社にまつわる伝承        (今昔物語)    
 昔、中山神社に猿神様という荒神が住んでいて、毎年、祭りには生娘を供える
ことになっていた。ある年、東国から犬を使って狩りをする猟師がやってきてこの
話を聞いた。男は、生け贄になる娘の家を訪れ、娘を嫁に呉れるならば身代わり
になることを約束した。祭りの当日、男は娘の代わりに犬と一緒に長櫃に入って、
神社に運ばれた。神社に着いてから長櫃の蓋を僅かに持ち上げてみると、2bを
越す大猿を中心に百匹余りの猿が、生け贄を料理する準備をしていた。長櫃の蓋
が開けられた瞬間、男は中から飛び出し、犬と共に逃げまどう猿たちを退治した。
そして神体の猿を放す代わりに、生け贄の中止を約束させた。それ以来、人身御
供はなくなり、男は娘と結婚し、末永く幸福な生活を送ったという。